鹿沼土の特徴

鹿沼土(かぬまつち)は、関東ローム層で採取できる軽石です。主に栃木県鹿沼市で採取できることからこの名前がついています。
「土」と名付けられていますが、実際には群馬県赤城山の噴火による火山灰がたまり風化したもので、赤玉土と同じく火山灰の一種です。
そのため有機物や肥料分はほとんど含まれていませんが、鹿沼土ならではの特徴により多くの方にご愛用いただいています。

 

特徴1

特徴1. 保水性・排水性・通気性に優れている

鹿沼土の大きな特徴は、粒が小さい穴の空いたスポンジ状であることです。この小さな穴によって水持ち(保水性)、水はけ(排水性)、通気性に優れています。保水性と排水性のバランスが良く、湿気を好まない観葉植物などに使われています。

 

特陵2

特徴2. 有機物をほとんど含まず清潔

鹿沼土は有機物や肥料分をほとんど含んでいないため、菌の繁殖や害虫の発生のリスクがほとんどありません。保水性も優れていることから、デリケートな挿し木用に適しています。

 

 

特徴3

特徴3. pH値4~5.0の酸性

pH値6.5~7が中性ですが、鹿沼土のpH値は4~5で酸性に傾いています。日本の土は酸性に傾いているため、日本原産の山野草の栽培に適しています。また、ツツジ科は酸性の土を好むことが多く、サツキの栽培に多く利用されています。酸性を好まない植物に使用すると生育不良を起こすので避けましょう。

 

特徴4

特徴4. 水を含むと粒が黄色く変色する

鹿沼土は乾いていると白い粒です。これが水を含むことで黄色に変化します。水分の有無がハッキリと見えるので水やりのタイミングがわかりやすいです。水やりで失敗しやすい植物に使用すると便利です。